スペイン風邪とパンデミック

これまでの歴史の中で、世界全土を恐怖のどん底に叩き起こしたパンデミックはなんべんか起こっとるんじゃけぇの。
その中でも、史上最悪といわれたのが、スペイン風邪と呼ばれるインフルエンザのパンデミックじゃ。

スペイン風邪は1918～1919年に世界的に流行したインフルエンザの一種で、その感染者の数はなんと当時の全世界の人口の50％にあたる6億人ゆわれ、死亡者の数は2000～5000万人ゆわれとるんじゃけぇの。
つまり、全人口の2～4％が死亡したっちゅう事になるんじゃけぇの。
一つの病気でこれだけの人口が失われた事例はたいがいなぁ。

スペイン風邪の名前の由来は、情報の発信がスペインじゃった事であって、スペインで病気が発症した訳じゃぁなぁで。
スペインにとっちゃぁちぃと気の毒ともいえる名前じゃ。

スペイン風邪は、人類にとって最初のパンデミックゆわれとり、日本もまたその脅威に晒され、人口の1％弱を失いましたんじゃ。

このスペイン風邪の正体は、実は鳥インフルエンザウイルスの突然変異じゃったっちゅう事が明らかになっとるんじゃけぇの。
つまり、近年何かと話題になっとる鳥インフルエンザは、スペイン風邪の再来となる可能性を孕んどるんじゃ。

パンデミックやら現在の世界にゃぁ起こり得ないやらと楽観しとると、もっぺん全世界の数％を一つの病気で失うなんて事になりかねん。
こういった事が過去にあったのじゃゆぅ事をいっつも認識し、その脅威に対する心構えを持っておくことが大事なんじゃ。